4月18日にFlame2026がリリースされました。プロジェクト管理ウィンドウのユーザーインターフェースが大幅に改善されています。

PostgreSQLデータベース

アプリケーションをインストールすると、PostgreSQL(データベース管理システム)がインストールされます。ワークステーションにはflame_dbユーザーが作成されます。

Flameファミリー製品は、PostgreSQLが提供するデータベースを使用してプロジェクト関連のメタデータを管理します。これは、従来のStone+Wireデータベースに代わるものです。

初回起動時にダイアログが表示します。

アプリケーションは、Trust認証モードでローカルデータベースを作成することを提案してくるので、Createボタンからローカルデータベースを作成します。

管理者権限が必要なのでパスワードを入力

プロジェクト管理ウィンドウが開きます。Service MonitorにPostgreSQL Serverの項目が追加されています。

Service Monitor DiagnosticsのSelect DiagnosticからPostgreSQLを選択。

Runボタンから認証モードを確認できます。

データベースに対してTrust認証モードともう一つ、Certificate認証モードがありますが、ローカルワークステーションでの運用であればTrust認証モードで問題ありません。

プロジェクト設定

左上のNewボタンからプロジェクトを作成します。

2026では/var/opt/Autodesk/flame/projectがプロジェクトホームになります。

プロジェクト名を設定 > Enterキー

Project Home、 Setup Directory、Media Cacheが赤文字から白文字になります。

Media Cacheのロケーションですが、ストレージの容量と再生パフォーマンスを意識する必要があります。

Media Cache横のBrowseボタンからローケーションを変更します。

右下のSet Pathボタンからパスを変更します。

Media CacheのパスをProject Homeにコピーして同じロケーションにプロジェクトを作成することも可能です。

Add Token > Project Nameを追加。

以前のリリースではプロジェクトとメタデータのロケーションを変更することはできませんでした。

2026ではプロジェクトとメタデータ、キャッシュ/レンダークリップをまとめて管理します。

Cache and Renders下に、Integer(整数)/Florting Point(浮動小数点数)が追加されました。

Resolution下にサムネールボタンが追加されました。Addボタンからサムネールにするファイルを選択。ファイルを選択するとAddボタン横に緑のチェックマークが表示されます。

プロジェクト管理ウィンドウの表示をタイルビューに切り替えた時にサムネールが表示します。PNG、JPEG、GIFファイルを選択することができます。

Save as Templateボタンからプロジェクトのファイルパスやレゾリューションなどをテンプレートとして保存することができます。

Save as Templateボタン横にDelete Templateボタンが追加され、Newボタンのドロップダウンから選択できます。

OpenColourIO (OCIO)

Flameファミリー2026では、Autodesk Color Management(SynColor)に代わるOCIOがサポートされました。SynColorの知識を持つユーザーがOCIOベースのワークフローにスムーズに移行できるように実装されています。

ACES2.0をクリックするとFlameとLegacyがあり、ACES2.0(OCIO)はFlameにあります。

Legacyからは以前のリリースと同じSynColourを選択することができます。

OCIOについては後日記事にします。

右下のCreateボタンからプロジェクトが作成されます。タイルビューではサムネールを確認できます。リストビューではサムネールは表示しません。

プロジェクトの修正

以前のリリースと同じでManageボタンからプロジェクトの修正が一部可能です。

OCIO Configは修正することができます。

Modifyボタンから修正を終了します。

OCIO Configを修正したので、Colour Policyのリセットが求められます。

プロジェクトのフィルタリング

Current Version

現在のバージョンで作成されたプロジェクトが表示します。

Recent

作成されたバージョンに関係なく、過去14日間に開かれたすべてのプロジェクトを表示します。

All Versions

作成されたバージョンに関係なく、すべてのプロジェクトを表示します。

Workspace

Workspace名をプロジェクトを開く前に設定することができます。

Openボタンからプロジェクトを開きます。

Flame、Flare、Flame Assistの以前のリリースでは、Stone+Wireによって管理される特定のボリュームに制限されていましたが、2026では、ファイルシステム上の任意の場所にプロジェクトを配置できることが大きな変更点になります。VIC(ボリューム・インテグリティー・チェック)は廃止され、ICE(インテグリティー・チェック)に置き換わりました。プロジェクトが起動されるたびに実行されます。