城さん

今回はアディティブキーヤー運用時に必要になるクリーンプレートについてアップします。

アディティブキーヤーについて調べていたときに、野良映像マンさんのムービーを発見。

音がなく、Flameを操作しているムービーなので理解に時間がかかりましたが、コンポジゴクさんの解説がとてもわかりやすく参考にさせていただきました。

結果的に、こんなセットアップになりました。

素晴らしい !!!

このテクニックの原理は一般的なツールや四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)の組み合わせ

引用元 : コンポジゴク

Flame2025から確認しています。素材はFlame Learning Channelからダウンロードしたもの(Rec.709)です。トラッキングのガイドがあるので消す作業から始めました。

アディティブキーヤーのフローでは、RGBマイナス値を扱うので、カラーポリシーはACES1.0、View TransformからACEScgにトランスフォームしています。

ビューポートが、ACES 1.0 SDR video。

Keyer 3Dからざっくりとしたマスクを作成。

Pixel SpreadノードをBatch Schematicに追加。Spread Typeを、ParallaxからInterpolateに切り替え。

AmountやShrinkを調整して人物を隠します。

Colour SouceノードをBatch Schematicに追加。Tagged Colour SpaceをACEScgに。

Pixel Spreadノードをコンテキスビューからビューポートに表示。Colour SourceノードのAverageからグリーンを選択。

CompノードをBatch Schematicに追加。Blend ModeからSubtract(減算)を選択。Pixel SpreadノードのグリーンからColour Sourceノードのグリーンを引き算することになります。

引き算された黒い部分のRGB値は0ではなく、マイナス方向にオフセットされています。

Compノードを再度Batch Schematicに追加します。オリジナルクリップとSubtract(引き算)に切り替えたCompノードをAdd(加算)します。足し算ですね。

グリーンの部分はフラットになりましたが、女性の暗い部分のレベルが変わっていることがわかります。

Add(加算)していますが、黒い部分のRGBマイナス値が結果、引き算になる影響から人物が暗くなります。

Batch Node Bin > Matchbox > CROK IBKシェイダーをBatch Schematicに追加します。

Input1(Front)にオリジナルクリップを繋ぎます。

Screen Colorからグリーンを選択。

最終的に、髪の毛以外は全体マスクでフォローするので、マスク調整はデフォルトに近い状態で問題ないかと。

CROK IBKシェイダーにはインバースマットアウトの出力がないので、Negativeノードからアウトマットを反転します。

Negativeノードの出力をCompノードに繋げます。Blend ModeからMultiply(乗算)に切り替えます。掛け算ですね。

人物のマスク範囲のRGB値が0になります。

CompノードをBatch Schematicに追加。Blend ModeからAdd(加算)を選択。

フラットなグリーンスクリーン(クリーンプレート)の完成です。

Primatte AIなどでは、クリーンプレートを自動的に作成してくれますが、ブレンドモードを組み合わせることでFlameでも簡単にクリーンプレートができるんですね。

アディティブキーヤーは次回の投稿にアップします。